暮らしには、映像との距離にグラデーションがある。
朝、ニュースを流しながら身支度をする。食事をしながらテレビを見る。ソファで横になって映画を観る。ラウンジチェアに座り、140型の映像へ意識を預ける。同じ人でも、映像との関わり方は一日の中で変化します。専用シアターが「10」の体験を深く追求する場所なら、リビングは「1から10」までを自然に受け止める場所。だから、テレビとスクリーン、家具配置、照明、操作方法まで、生活の濃淡に合わせて設計します。
ホームシアターを、機器からではなく暮らしから考える。
物件、リノベーション、家具、照明、映像・音響までを一つの住空間として整えます。
ホームシアターを、機器からではなく暮らしから考える。映画のためにリビングを犠牲にするのではなく、日常の延長に映画と音楽が自然に存在する住まいへ。物件、リノベーション、家具、照明、窓まわり、映像・音響までを一つの空間として整える「リビングシアター主義」。
人がシアターに合わせるのではなく、
シアターが暮らしに合わせる。
専用シアタールームには、映像と音を突き詰められる強さがあります。私たちは、その価値を否定しません。ただ、リビングには別の役割があります。家族が話す。食事をする。本を読む。音楽を聴く。何となくテレビを眺める。そして、観たい作品がある夜には映画館になる。
私たちがつくりたいのは、映画を観る瞬間だけ完成する部屋ではありません。映画を観ていない時間も含めて、住まいとして気持ちよく成立し、その日常の中へ大画面と本格的な音が自然に立ち上がる空間です。
サブスクによって、観たい作品へすぐにアクセスできる時代になりました。プロジェクターは高画質化し、設置の自由度も高まり、音響機器の性能も進化しています。コンテンツとハードの両方が、ホームシアターを以前より身近なものにしました。
それでも「ホームシアター」と聞くと、専用室やAVマニアのための特別な設備を思い浮かべる人は少なくありません。私たちの出発点は、そこへの小さな疑問でした。映画を観る環境がこれほど日常に近づいたのなら、ホームシアターもまた、一部の人だけの特別室ではなく、普通に暮らす人のリビングに入っていいのではないか。
リビングでは、映像との関係は一定ではありません。朝は時計代わりにテレビをつけ、食事をしながらニュースを見る。家族と話しながらスポーツを眺め、ゲームをし、音楽を流す。そして観たい作品があるときには、照明と窓まわりを整え、大きなスクリーンへ意識を預ける。私たちは、この一日の中にある濃淡そのものを設計したいと考えています。
ホームシアターを「特別な趣味のための設備」から、住まいの質を高める一つの機能へ。私たちは、AVの性能と住宅の快適さを別々に考えません。
朝、ニュースを流しながら身支度をする。食事をしながらテレビを見る。ソファで横になって映画を観る。ラウンジチェアに座り、140型の映像へ意識を預ける。同じ人でも、映像との関わり方は一日の中で変化します。専用シアターが「10」の体験を深く追求する場所なら、リビングは「1から10」までを自然に受け止める場所。だから、テレビとスクリーン、家具配置、照明、操作方法まで、生活の濃淡に合わせて設計します。
映画のためだけに、すべての椅子を正面へ向ける必要はないと考えています。家族と話しやすい向き、窓からの光を楽しむ向き、本を読む場所、横になってくつろぐ場所。その日常の姿を先に考え、そこへ映像と音を重ねる。視聴のための正しさだけではなく、暮らしの自然さを残すことが、リビングシアターには必要です。
ホームシアターを使う時間は、一日のすべてではありません。だから私たちは、スクリーンを上げたとき、テレビの電源を落としたとき、AV機器を操作していないときの姿を重視します。大きな機器を単に隠すのではなく、建築の線、素材、家具、照明の秩序の中へ納める。映画のない時間に美しいことが、結果として映画の時間をより特別なものにします。
高性能なスピーカーを小さく見せることだけが答えではありません。存在感のある機器でも、周囲の素材、家具の重心、光の高さ、アートとの関係が整えば、住まいの風景として受け止められます。私たちは、AV機器を最後に置く「物」としてではなく、インテリアを構成する一つの要素として扱います。
どのプロジェクターを入れるか、何chにするか。その前に、物件の構造、窓、天井、配線、視聴距離、家族の使い方を読み解きます。できることを全部やるのではなく、何が暮らしに効くのかを選ぶ。不動産、リノベーション、インテリアを扱ってきた会社だからこそ、住宅とAVの間にある判断を一つの視点で行います。
映像はスマートフォンやタブレットへ分散し、一人ひとりが別の画面を見ることが当たり前になりました。リビングの大画面には、家族や友人が同じ作品、同じ試合、同じ音楽を共有するきっかけをつくる力があります。ただし、そのために日常を犠牲にはしない。大画面が主役になる時間と、静かなリビングへ戻る時間。その両方があることに価値があると考えています。
既存の柱・梁・窓・天井・配線経路などの制約を読み解き、一般的な集合住宅の一室を本格的なリビングシアターへ。65型テレビとの2ウェイ化、昼間の遮光、低域への配慮、AV機器の隣室収納まで一体で計画しました。
この住戸は、不動産サポートが区分所有する築23年の中古マンションを2025年にリノベーションしたものです。計画の出発点は、「自分たちが考えるリビングシアターを、制約の多い既存マンションでどこまで形にできるか」を実際に確かめることでした。
新築戸建てなら、必要なスペースや配線経路を最初から用意できます。しかし既存マンションでは、柱、梁、窓、天井、配線経路、サッシ、隣接住戸への配慮まで、住戸ごとに条件が違います。理想のシステムをそのまま当てはめるのではなく、できることとできないことを見極め、どこへ費用をかければ実際の効果につながるのかを判断する。その過程自体が、この実例の中心にあります。
140型スクリーン、65型テレビ、5.1chサラウンド、昼間の遮光、低音への配慮、AV機器の隣室収納、音声操作。これらはスペックを並べるために採用したものではありません。すべては「普段はリビングとして心地よく、観たいときにはすぐ劇場へ切り替わる」という一つの目的に対する答えです。
短時間の視聴やながら見には65型テレビ。映画、ライブ、スポーツ、ゲームなど、大きな画面へ意識を預けたいときには140型スクリーン。どちらか一方を正解にせず、生活の濃淡に合わせて使い分けます。
大画面は、使っていないときにも大きな設備です。外巻きスクリーンの出幅を抑え、天井際の間接照明と一体に見えるよう納めることで、収納時にはできるだけ建築の水平線へ戻します。
低音を無理に部屋全体へ満たすのではなく、コンパクトなサブウーファーを聴取位置の近くへ配置。必要な体感を得るための再生レベルを抑えやすくし、迫力と集合住宅への配慮の両立を狙いました。
奥行きと発熱のあるAV機器は隣室へ集約し、リビングには必要な映像と音だけを残す。さらに照明や遮光も含めて操作を連携し、家族の誰か一人しか動かせないシステムにしないことを重視しています。
視聴距離だけでなく、梁、窓、動線、天井高、配線経路まで読み解きます。中古物件なら、物件選びの段階からホームシアターの成立条件を検討できます。
スクリーン、テレビ、AVラック、配線を後付け感のある設備にしない。収納時や電源OFF時の見え方まで、建築の線と素材の中へ納めます。
スピーカーを小さく見せるのではなく、自然に受け止められる背景をつくる。家具、照明、アート、素材まで含めて空間の重心を整えます。
集合住宅では音量や遮光にも現実的な制約があります。必要な効果を見極め、過剰な設備ではなく、日常的に使えるシステムを組み立てます。
私たちの仕事は、機器を部屋へ持ち込むところから始まりません。物件の構造、間取り、窓、天井高、配線の可能性、家具の置き方、そしてそこで誰がどう暮らすのか。まず住宅側の条件を読み解くところから始まります。
中古マンションでは、理想のシステムをそのまま当てはめられないことがあります。だからこそ、物件を選ぶ段階から相談できれば、ホームシアターに向く条件を見ながら住まいを選べます。すでに所有している住宅なら、その制約の中で何を優先し、何をあえて行わないかを整理できます。
不動産、リノベーション、インテリアという「住宅側」と、映像・音響という「AV側」。その両方を同じ土俵で見ながら、設計・施工パートナーと空間をつくる。インテリアのために画音を簡単に諦めるのでも、機器性能のためにリビングを圧迫するのでもない。その間をつなぐことが、不動産サポート シアター事業部の役割です。
北欧モダンを軸に、和の静けさ、ダークトーンの素材、ミッドセンチュリーの要素を重ねることで、存在感のあるB&W 805 D4も暮らしの風景へ。インテリアを優先して画音を妥協するのでも、AV機器を優先してリビングを圧迫するのでもない。その間をつなぐことが私たちの役割です。
ホームシアターでは、できることを増やそうと思えば際限がありません。けれど、住宅には面積も予算も生活もあります。私たちは、施工できることと、実際に暮らしへ効果があることを分けて考えます。
スピーカーを増やせば、配線も増え、家具や照明、動線にも影響します。拡張できる機器を使っていても、必要ならあえて5.1chに留める。数字より、リビングとしての居住性を優先します。
たとえば壁内へ吸音材を入れることと、低域まで十分に遮音することは同じではありません。期待できる効果と限界を分け、費用や居住面積に見合う方法を選びます。
すべての家具を画面へ正対させたり、機器のためだけにリビングの動線を変えたりすることを前提にはしません。映画を観ない時間にも自然であることを守ります。
機器を隠すことだけを美しさとは考えません。必要な性能は確保したうえで、素材、家具、照明、納まりを調整し、存在感のある機器も空間の一部として成立させます。
一つのゴールに向けて、住宅とAVを横断してディレクションします。必要な範囲だけのご相談にも対応します。
新築・中古マンション・戸建ての条件を確認し、画面サイズ、視聴距離、配線、遮光、機器設置の可能性を整理します。
ホームシアターを前提に、壁・天井・間取り・配線・造作・納まりを検討。設計・施工パートナーと連携し、住空間として完成させます。
プロジェクター、スクリーン、テレビ、AVアンプ、スピーカー、サブウーファーまで、使い方と空間に合う構成をプランニングします。
家具・照明・アート・素材を含めて、映像機器とオーディオ機器が異物にならない空間を整えます。
日中の映像品質と、映画を観ていない時間の美しさを両立。ウッドブラインドや遮光シェードもシアター設備の一部として考えます。
照明、遮光、映像、音響などを連携し、家族の誰でも扱いやすい操作環境へ。複雑さを表に出さない仕組みを目指します。
住宅メーカー、設計事務所、工務店、不動産会社との協働にも対応します。機器販売だけでは拾いきれない「住宅側」の条件を整理し、施主の暮らし方まで含めたホームシアターを共同で組み立てます。
まず「どんな時間を、この部屋で過ごしたいか」を伺います。そのうえで住戸条件と予算を整理し、必要な技術を選びます。
映画、音楽、ゲーム、日常視聴、家具の好み、家族の使い方を確認。
構造、窓、光路、配線、寸法、動線、遮光など成立条件を整理。
リノベーション、AV、照明、家具を横断して優先順位と費用配分を提案。
施工パートナーと連携し、機器設置・調整・操作環境まで仕上げます。
総合ディレクション・ホームシアターインストール・インテリア導入支援
担当:亀島裕明
〒487-0025
愛知県春日井市出川町2-8-10
営業時間 9:00–17:30 / 定休日 水曜日 / 予約制
設計・施工協力:株式会社エスパス